2026年09月25日
日本統合医療学会会員各位
近年、自然災害の頻発・激甚化に伴い、災害時の医療や健康支援の重要性が高まっています。一方、災害による健康課題は、発災直後の急性期医療にとどまらず、避難生活や在宅避難、生活機能の低下、慢性疾患の悪化、孤立など、被災者の暮らし全体に及びます。このため、災害発生後の支援体制を整備するだけでなく、平時から健康を育み、自ら健康を守る力を高めるとともに、地域とのつながりや多職種連携を育むことが重要です。
統合医療は、医療・看護・歯科・薬学・リハビリテーション・伝統医療・心理・福祉など、多様な専門職が連携し、生活者を中心として健康を支える実践です。このような統合医療の視点から災害を捉えることは、発災後の医療支援だけでなく、平時からの健康づくりや地域における健康支援を考える上でも重要です。
本研修会では、「災害」、「防災」、「統合医療」をキーワードとして、多職種それぞれの立場から、平時の健康づくりや統合医療の利活用が災害への備えにどのように貢献し得るのかについて意見交換を行います。さらに、災害時の健康支援を生活全体の視点から捉え、セルフケア、地域とのつながり、多職種連携などを含めて、暮らしの中で健康レジリエンスを育む可能性について議論します。
本研修会は、特定の結論を導くことを目的とするものではありません。多様な専門性や経験を持つ参加者がそれぞれの視点を持ち寄り、災害・防災と統合医療との接点について考えることで、今後、日本統合医療学会災害委員会として取り組むべき研究課題や活動の方向性を整理することを目指します。研修会で共有された課題や論点は、同年12月に開催される第30回日本統合医療学会学術大会の参加型シンポジウムにおける対話へとつなげ、さらに議論を深める予定です。
開催形式:ZOOMによるオンライン開催
演題①:「災害を暮らしから捉え直す ―統合医療と健康レジリエンスを考える―」(仮)
演者①:小野直哉(日本統合医療学会災害委員会)
演題②:「健康レジリエンスを育む統合医療 ―平時からの備えと多職種連携―」(仮)
演者②:坂部昌明(日本統合医療学会災害委員会)
演題③:「看護からみた災害時の健康支援」(仮)
演者③:内山孝子(駒沢女子大学 看護学部 看護学科)
全体討論テーマ:「災害・防災において統合医療は何ができるのか」
討論者:本研修会当日参加者全員
参加締切:2026年10月17日(土)(参加無料)