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統合医療つくば
(統合医療メディカルセンター筑波)の立ち上げ

2009年04月01日

昨年から今年にかけて、私の親しい友人の4 人をがんで亡くしました。
学会のスタッフ、伝統医学の指導者、健康企業、IT企業の社長であり、50 代の後半の、人生これからの惜しい人々でした。
それらはすべて膵臓がんでした。
膵臓は人体の腹部の深い部位にあり、診断が困難であり、症状も著しいものがなく、見つかった時にはすでに大きさが5㎝以上と治療が手遅れになります。
手術、放射線治療が不能で抗がん剤も効果がきわめて少ないといわれています。
そこで病院では入院できず、自宅かホスピスということになります。
しかも進行がきわめて早く、数ヶ月以内の寿命となります。
このように近代西洋医学で見放された患者を扱うのが統合医療の使命ではないでしょうか。
これに対する早期発見は近代医療であり、末期治療は統合医療しかないと考えられます。
しかし統合医療においてさえも、現在、完全な療法は発見されていません。
これらの末期がんに対して、世界からの資料を集め、統合医療として、有効かつ安全な療法を選択し、実践することは、いわば未来への挑戦と考えております。
そこで、統合医療の医療センターを立ち上げ、統合医療を標榜する施設とネットワークを組み、臨床を推進する必要があると考えました。
そこでそのためのモデル施設として、筑波山麓に、統合医療つくば(統合医療メディカルセンター筑波)を立ち上げることになりました。
このメディカルセンターの対象は、手術、放射線治療、抗がん剤などの西洋医学の治療が出来なくなった末期がんの患者を対象とします。
診断方法としては各種の腫瘍マーカーを含む、血液検査、胸部X 線、心電図、超音波エコー法、MRI などを行う予定です。
治療法としては、高濃度ビタミンC 療法、温熱療法、中医薬、鍼灸、精神療法、(シータヒーリング)、温泉療法などを行う予定です。
先ず1 日コース、2 日コースを考え、患者の紹介なども行いますし、紹介施設とも連携を保つようにします。
近代西洋医学に見放されて、ホスピスに行くしかない“がん難民”の延命を考え、QOLを高めることこそ、統合医療が世に示す道ではないかと考えます。
全国の関心のある医師、医療関係者が集まって、“がんの統合医療の旗を立てる”ことにご協力をいただくことを期待しています。

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