2018年03月21日
超高齢化が進行し、医療・介護の担い手不足が懸念される今日、シニアが生涯にわたり健康で生き生きと
暮らせる環境があること、介護を必要とせず、健康で自立した生活を一日でも多く送ることができること
が最も望ましいことだと考えられます。
このような中、日本統合医療学会は、これまで多くの医療機関などで実践されてきた「対症療法」を中心
とした近代西洋医学だけでなく、国際的な医療の趨勢である、病だけではなく、人間の心身全体を診る
「原因療法」を中心とした伝統医学や相補・代替医療を取り入れ相互発展・連携させていくことを目指し
ています。その中には、治療だけでなく、疾病の予防や健康増進に寄与する医療、生まれてから死ぬまで
一生をケアする包括的な医療なども含まれます。
今回の講演会では、『「痴呆老人」は何を見ているか』の著者として有名な大井玄氏を迎え、認知症を
単に病気と捉えるのではなく、どのように認知症を持つ方が世界を構築しているのか、また周りの非
認知症者が認知症者と関わるときに、言語を超えた五感をフル動員した交流の可能性などを語っていた
だきます。
また、最初の有床型ホスピスを手がけ、現在では老若男女、健常者と障害者、乳幼児から老人までが
江戸時代の長屋のように共に住む住居「NAGAYA TOWER」のオーナーである堂園晴彦氏をお迎えし
ます。
健康長寿・豊かないのちを考えるシニアの方々に新しい気づきをもたらし、また医療・介護に携わる
ケアスタッフ、またその環境整備に携わる方々が、ここ新潟でも先進的な医療・介護・福祉の連携
モデルを構築するきっかけとなることを目指します。
○日本統合医療学会新潟県支部第1回講演会開催要項
1 日時 平成30年9月2日(日)
9:00開場 10:00開演 13:30終演
2 場所 NSG学生総合プラザSTEP 大研修室
3 対象 一般市民・医療関係者
「豊かないのち」を考えるシニア・介護職の方々
4 定員 250名
5 入場料 2000円(非会員3000円)
6 主催:日本統合医療学会新潟県支部
後援:新潟県 新潟市 新潟県立がんセンター新潟病院 新潟日報社
公益社団法人新潟県看護協会 ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟
◯日本統合医療学会新潟県支部について
日本統合医療学会は、統合医療に関わる者の資質の向上、医療の進歩発展、教育並びに研究の推進を
図り、医療の向上に資することを目的とした学会です。新潟県支部は昨年9月に発足しました。